先日都電に乗っていたら、東池袋あたりでいわゆるホームレスのあのションベン臭が充満してきた。犯人はひと目で分かった。白髪交じりの汚い髭を生やしたおっさん二人組。60歳前後だろうか。ワンカップこそもっていなかったが、二人でへらへらしてなんと僕の右隣に座ってきた。臭い、臭いが座っていたい。なので左が空いていたので少しスライドした。真隣のおっさんはちょっと自意識をし、避けられて不満そうな感じを醸し出していた。

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そこから数分、臭いし無駄に席を2つに跨って座っていたので立とうとしたが、おっさん二人の話が面白くて聞き入ってしまった。どっかのチェーンのレストランのハンバーグについて「140グラムってどっから発想したんだろ?」とか「チカラめし明日いこっと」とか、その他競馬で負けた話など。

そして、極めつけはやよい軒のくだり。どうやら二人でよく行っているらしい。 おかわり自由の米を喰いまくっているらしく、

「あそこおれらのために米仕入れてるようなもんだろ」

と井上陽水の裏声みたいに一言。

正直笑いをこらえるのに必死であった。どんだけおかわりしてんねん!読んでた本で顔を隠した。

なんかこのおっさんたち、意外と楽しそう。世間からは相手にされないが、自分たちの世界を生きている。下手に高度化した社会の言語空間に生きないで、直接経験のあたりまえの世界だけを見るような生き方。

そんなものを一瞬感じてしまった。