記述の基体(がらくた)

【ブログ】日々の思ったことを徒然なるままに書いております。基本殴り書きで校正しておりません。【世界観】人は動物のように本能で現実に向き合っているのではなく、言語を通じてのシンボル体系としての世界、その世界の中の私(自我)という物語で現実にしがみついている。【取り組み】(1)現をよく存在させたい。そのためのよりよい社会や世界に向かう。(2)卓越した創作をしたい。そのためにはより多くのゲシュタルト(パターン・観念・概念)を獲得→世界でよく行動し、読書。【価値観】結局は「朋あり遠方より来たる、また楽しからずや」【プロフィール】東京出身のアラサーです。※著作権についてはオプトアウトに対応させていただいております。何かに共感された方はご連絡ください。 【コメント欄へのフィードバックお待ちしております。個人的な質問、反論、脅迫などはTwitterへお願いします。】

2013年02月

国家は法制度によって近代的個人を創造した。しかし法制度というものはそれが有効に機能するためには、それを受け入れる社会という存在を必要とする。イギリスの砲哲学者H.L.A.ハートは法や規範というものは、それを行動指針あるいはルールとして受け入れる共同体が存在することで成立すると主張した。社会生活に全く参加せず一切の人間関係をもたない孤立した個人が道徳に律せられて行動することはありえない。人間は共同体や社会集団に帰属しているときにのみ道徳的でありうる。
しかし近代国家は伝統的な共同体や社会集団を破壊し、その紐帯から個人を解放した。それ故個人を道徳的たらしめるには、再度個人を何らかの共同体や社会集団に帰属させなくてはいけない。ただし近代国家ではこうした共同体や社会集団はゆるやかに結びつけ規範を課す程度でよい。これらの組織を「中間組織」という。中間とは国家と個人の間ということ。例えば、家族、地域社会、協同組合、産業組織、社交クラブ、政治団体、スポーツクラブなどがある。そしてこのような中間組織を豊かに含んだ社会こそが近代西洋思想史において市民社会と言われる。
ここに日本の強みがある。日本は高度な国民統合を達成しており、分厚い中間組織や共同体の層も蓄積し、高い生産力や技術力を実現してきた。ネイションの能力としての国力は他国に比べて強い。アメリカ、ロシア、中国は軍事力や資源支配力といったステイトの支配力の強さを誇っているが、ネイションの能力は微妙なので今後、国際資本主義化を強めるだろう。日本はネイションの能力として国力を追求するべき。今の日本の問題は国民不在のイデオロギーである経済自由主義の支配を脱することができない。思想の危機なのだ。
以上、経済学者、中野氏の意見である。詳しくは是非、著書を読んでほしい。具体的な政策は提案されていないが、この考え方は日本の今後の生きる道を考える上で重要だ。知識を増やし日本の国益に資する提案をしたい。

上海にきて一週間が経つ。毎日新鮮な環境で新しいものに触れて、非常に楽しい。中国語も上達してきて現地の人との交流も増えており、どんどん中国に入り込めている。2007年に中国に初めてきたとき、上海の活気や外国人の多さ、アジア的な雰囲気に魅了された。6年後の今、ここに戻って来れてとても嬉しい。しかし何故上海がこれほど魅力的なのか。いくつか理由を考えてみた。
(1)活気がある
多くの場所で一日中多くの人で賑わっている。朝には路上で販売されている小食に人が群がる。通勤の人たちがごったがえす。昼にはどこのお店もいっぱいだ。カフェやレストランではビジネスマン、投資家、学生などが熱く話し合っている。若い人も年配の方も一緒だ。夜はこうした人達がバーやクラブで酒を楽しむ。どこにいても賑やかなのだ。
(2)国際的
外国人が多い。多分世界中のほとんどの国の人がいるのではないか。合う人合う人全然違う場所の出身で学ぶことが多いし、新しい場所の友だちができ非常にいい環境だ。
(3)アジア的
サンフランシスコやシドニーなどに住んだ経験があるが、やはりこのアジア的な活気はなんとも言えない良さがある。中国なので当たり前だがどこの看板も標識も宣伝も全部漢字で、そのような空気感の中、欧米人、アフリカ人、アジア人、様々な国の人が動き回っている。何というか凄い良い感じだ。
(4)多様性
これは外国人という意味ではない。いろんな生き方があるということ。3Kの仕事をする農民工と100億の資産家が一緒にいる。海外で仕事がない人が中国で仕事を探したり、巨大な中国市場に挑む若者もいる。決められた生き方、何が正しいか悪いかというのは、それぞれの人で全然違う。だから主観的な価値が重視されている空気がある。これは多様性だろう。
上記にあてはまる場所は他にもある。香港、シンガポールなどもそうだろう。しかし一番違うのは、上海のその巨大さだろう。13億の人口のチャレンジャーが集まり、この大国に挑む世界各国のチャレンジャーが集まる。チャイニーズドリームが多くの人を引き寄せている感覚がある。まだ、上海の魅力を言葉で表現できていないし、上海の良さをそもそもまだ理解していないだろう。時間を掛けてもっと上海を知って行きたい。

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