記述の基体(がらくた)

【ブログ】日々の思ったことを徒然なるままに書いております。基本殴り書きで校正しておりません。【世界観】人は動物のように本能で現実に向き合っているのではなく、言語を通じてのシンボル体系としての世界、その世界の中の私(自我)という物語で現実にしがみついている。【取り組み】(1)現をよく存在させたい。そのためのよりよい社会や世界に向かう。(2)卓越した創作をしたい。そのためにはより多くのゲシュタルト(パターン・観念・概念)を獲得→世界でよく行動し、読書。【価値観】結局は「朋あり遠方より来たる、また楽しからずや」【プロフィール】東京出身のアラサーです。※著作権についてはオプトアウトに対応させていただいております。何かに共感された方はご連絡ください。 【コメント欄へのフィードバックお待ちしております。個人的な質問、反論、脅迫などはTwitterへお願いします。】

2013年06月

日本のサラリーマンはなぜあれほど自分を犠牲にして必死に働くのか。株主が大好きで株主に奉公しているとは考えにくい。会社に雇用されているサラリーマンが頑張る理由をいくつか並べてみた。

(1)雇用を保つ。昇進する。
会社に雇用をしてもらっているので何とか解雇されないように、または昇進できるように頑張っているパターン。取りあえず生きていければいいと考えている人。会社のためとか、自分の成長とかは気にしない。

(2)頑張っている自分が好き
これは日本独特の気持ちの悪いパターン。どMとか社畜とか自分を形容して、仕事に没頭すること自体がかっこいい、イケてると思っている人。

(3)お客様によい商品やサービスを提供する
お客様に満足してもらうと嬉しいパターン。たしかに誰でも自分がよい仕事をしてお客様から感謝されたり彼らの笑顔を見ると嬉しくなった経験はあるだろう。たまにマクドナルドとかでめちゃめちゃ笑顔で元気で接客してくれるような人とか。会社で即レスとか顧客至上主義を本音で語っている人。これは一見好印象だが、最優先されるのが他人ということは留意しなくてはならない。

(4)自分の成長に繋げる
仕事の環境を利用して自分の成長に繋げようとするパターン。コンビニのバイトでも世界最高の商品管理とか物流システムとか垣間見ることができるだろう。あえて給料低い9時17時の仕事をして空き時間で他の目標のために行動するとか、語学したいから海外で適当に就職するとか色々ある。自分のために仕事を利用している。

(5)仕事が主観的な満足
仕事自体が本気で面白いゲームのようなものと捉えられている人。自分自身が主観的に面白いと感じる。主観的なので特に理由などいらないでおもしろいのである。

多分日本では、(1)と(2)が一番人数多くて下に行くに連れ少なくなるだろう。いや世界的に見ても似た傾向かもしれない。ただ日本は(2)が外国に比べると多い。次回は経営側の視点からこれらのサラリーマンをどうやって管理するか考えよう。


この本が私の中国行きに大きく影響した。この本の要点は、中国の社会の仕組みは、1000年前の宋時代に出来たもので、現在の多くに国がようやくこの中国の社会の仕組みに追いついた、ということ。要するに、現在のグローバル社会=宋の社会なのである。

それではその社会の特徴を一文で述べてみよう。

「可能な限り固定した集団を作らず、資本や人員の流動性を最大限に高める一方で、普遍主義的な理念に則った政治の道徳化と、行政権力の一元化によってシステムの暴走をコントロールしようとする社会」となる。

その社会の特徴は以下の5点である。

(1)権威と権力の一致
貴族のような政治的中間層と、彼らが依拠する荘園=村落共同体(中間集団)が打破された結果、皇帝が名目上の権威者に留まらず、政治的実権をも昇格する。

(2)政治と道徳の一本化
その皇帝が王権を儒教思想=普遍主義的なイデオロギーによって正当化したため、政治的な正しさと道徳的な正しさが同一視されるようになる。

(3)地位の一貫性の上昇
皇帝が行う科挙=徳の高さと一体化した能力を問う試験で官僚が選抜されるため、「政治的に偉い人は当然頭もよく、さらに人間的にも立派」という建前が成立する。

(4)市場ベースの秩序の流動化
貨幣の農村普及などの政策により自給自足的な農村共同体をモデルとした秩序が解体に向かい、むしろ商工業者が地縁に関係なく利益を求めて動きまわる、ノマド的な世界が出現する。

(5)人間関係のネットワーク化
その結果、科挙合格者を探す上でも、商売上有利な情報を得るためにも便利なので同じ場所同時で居住する者同士の近く深いコミュニティよりも宗族(父系血縁)に代表される広く浅い個人的なコネクションが優先される。

日本は宋のシステムを拒んだため、(それを受け入れた平氏が昔のシステムに固執する源氏・鎌倉武士にやられた)、ずっと違う路線にいって現在に至る。そして、これら5つのポイントの全て逆が日本の社会の仕組みになるのだ。しかし、ついにその中国と別路線を行っていた日本も日本史の終わりを迎え、中国と同様のグローバル秩序へ飲み込まれた。要するに中国化する日本である。

非常にショッキングな内容であり、また著者が私の7歳年上という若者でありながら(当時著者は32歳)このような大局的な歴史観を披露しており感銘を受けた。また、欧米諸国や日本が世界で注目されるばかりで、経済や政治では後進国扱いである中国がなぜこれほどプレゼンスがあるかも理解できた。

世界各地のどこにいってもプレゼンスが強い中国という国がなぜ途上国扱いされているのか。それは、長い歴史を見れば中国が世界の仕組みを作っているということが分かれば納得できる。


なぜ古代以来の先進国だった中国が近代西洋のような世界支配に失敗したのか?1400年前半の鄭和の大遠征のようなことが継続されてたらとっくに中国の世界支配は達成されていたはずではないか。「中国化する日本」はこれを以下の通り説明している。まずはモンゴルの衰退から。

モンゴルが衰えたのは銀不足により紙幣に依存し経済が混乱した
(不換紙幣に慣れていなかった)
モンゴルを北に追いやって明朝を建国した朱元璋は中国史上珍しい反グローバル化をした
里甲制:移動の自由廃止。民衆を戸に縛り付け、就業の自由も取り上げ、戸ごとに生産物資を国家が決めて世襲させる。海禁政策も取った。
古代律令制に戻った。要は日本の江戸時代。
どうしてこのように自由市場を規制したのか?銀河不足したから。
銀が欲しい。日本の石見やラテンアメリカなどの欧州植民地から沢山出た
銀の大行進。全世界の銀が中国へ流入。これが世界の流れを変えた。絹や綿布、陶磁器や香料、薬草などの高級品が世界へ流れていき世界の奢侈欲に火をつけた
16世紀は世界で戦国時代となる。ここでおさまった統治形態が現在の基礎となっている。
日本なら江戸時代、中国なら清朝、欧州はウェストファリア体制
銅も中国で使われて、日本に入ってこなくなる。中国銭が根本から断ち切られた。
やはり米で年貢収めるようになった、逆行現象。究極の自給自足的農業政権へ
欧州には産業革命をもたらす。奴隷を酷使してただでもぎとった銀で中国から贅沢品を買い取りまくった。銀が足りなくなりつつありイノベーションへの欲求。また銀の大量流入でインフレが起きた。インフレの流れで一発資本を投入して起業しようと産業資本主義がうまれ、産業革命が起きる。イカサマ詐欺師が粉飾決済ばれないようにあくせくした結果たまたま本当にお金持ちになった。

こういう経緯で、偶然産業革命が起きてしまい、たまたまここ数百年の経済的な覇権が欧米に移ったのである。


中国は人類史上最初に身分制を廃止し前近代には世界の富のほとんどを独占する進んだ国であったのだがなぜ、遅れた欧州の近代に法の支配や基本的人権や民主主義があるのか。

その理由は簡単で、それらは中世貴族の既得権益なのだ。貴族は、王様の恣意で処刑されない、不当に自分の財産を取られたり逮捕されたりしない、自分たちが送った代議員の合意なしで王様の戦争や増税に従わない、ということから来た。身分制という遅れた時代に生まれた特権が実は人権概念の基礎をなしている。

逆に欧州の近代化とはこのような貴族の既得権益を下位身分と分け合うプロセス。宋時代に特権貴族がいなくなったので中国ではこれがない。


は2つある。

(1)社員に平均以上の働きをしてもらう

どんな会社のサービスや商品も、末端で製品を作っている人達やユーザーと接する人は、給料低くて頑張ってもリターンが少ない人達である。こういう人たちが製品にとってコアであるのに、インセンティブが少ないのは本末転倒である。ただし、給料を高くしたらユーザーはその商品を到底購入できない金額になるだろう。そこで登場するのがビジョンや夢である。この商品で世界を良くするとか社会貢献するとか、ユーザーの笑顔を見るとか、そういう気持ち的なリターンを信じこませる。これが経営者の仕事だろう。これは悪いことではない。みんながwinwinになる。経営者は会社が儲かれば嬉しい。ユーザーはいい商品が安ければ嬉しい。現場社員は頑張ったら社会に貢献していると実感できる。まあ本当に成功している会社は、経営者が本当に夢を信じており、社員も自然についていったというパターンになるのだろうか。

(2)効率的にうまくやる


プロモーションにせよ製品の開発にせよ、会社は様々なプロジェクトを繰り返し行う。それらのプロジェクトを何か工夫して効率的に費用対効果を最大化する。これを如何に多くできるかが勝負である。例えば、IOSアプリのプロモーションでは、如何に多くDLしてもらってランキング上位に表示させて自然流入を増やしてもらうか、が勝負どころだった。どの企業も1DLをお金で買ってランキングを上昇させていた。ここでうまいことをやった会社は、自社メディアを立ててそこからDL数を稼いだ。本来1DLに100円以上払っていたのが、半分以下で収まった。このようなことを高確率でいろいろなプロジェクト(プロモーションだけでなく、採用でも、資金調達でも、製品開発でも)できることが大切。

以前放送されていた朝まで生テレビを視聴していたら、東海大学教授の金さんが次のように発言してみんなの同意を得ていた。「3.11の後、一番衝撃だったのは、日本は政治が無能でも国が回ると分かったこと」と。たしかにそういう意味でも大きなインパクトのある災害だったのだ。以前にも書いたが、日本は中間層がもの凄く発展していてお行儀がいい。日本人みんなが世界平均以上に頑張って働いている、上がそこまで頑張らなくても国が回る。他の世界ではめっちゃ怠けたり全然仕事をしない人がいっぱいいるから為政者がめっちゃ頑張る必要がある。政策をミスったら国が崩壊する可能性のある中国とは違い、せいぜい与党から外れるくらいのことだろう。
日本人は多様性がないと言われるが、その反面、みんな一様に礼儀正しく協調性がある。為政者からすれば世界一扱いやすい国民といっても過言ではない。その反面、みんなを纏める能力が必要とされない土壌なので、独自の発想から強烈なリーダーシップでムーブメントをおこす人間が極端にすくない。プレイヤーは優秀だが、監督など戦略や管理側が極端に弱い。
近年、日本の市場は少子高齢化により縮小し、日本企業が海外に販路を求めなくてはいけなくなったり、海外の労働者を扱わなくいけなくなっている。ここで、この日本のマネジメントが下手でプレイヤーが優秀という特徴が、生かされない環境となった。外国の多くの国のマネジメントは性悪説を基本にうまくシステムを作り上げるが、日本はそれができない。
ベタな話になるが、日本経済というマクロを考えた場合、日本に外資を誘致して経済を盛り上げてもらうのが最善に思える。日本は綺麗で安全で、勤勉で真面目な人も多い、外国人が困らない程度の英語のインフラを整え、上場のしやすさや法人税なども外国人用に魅力あるようしてグローバル環境でのマネジメント力のある外資企業を誘致するべきだ。


ダウンタウンの松本さんのようにカリスマ性で日本国民に認知され影響を与える人間は今後現れないだろう。お笑い芸人だけでなくアーティスト、政治家、スポーツ選手なんでもそうだ。厳密に言えば、能力的に彼らと同等の人は現れるだろうが、環境が変わってしまい、多くの人が一様に特定の一人に影響を受けることがなくなる。
自分は松本さんの大ファンで大好きで、この人みたいに独自性を表現し日本中に影響を与えられるような人間になりたいなあと思ったこともある。お笑い界では松本さんなみの人間は未だに出ていない。これには理由がある。メディアが多様化したことと、注目するものがどんどん変わっていくからだ。
今の時代、テレビを見る人は減り、ある人はネットの動画で、ある人はブログで、ある人はソーシャルメディアで自分の好きな情報を見る。私が小学生のころは毎日話題は前日のテレビの内容だったので、話についていくため毎日夢中でテレビを見ていた。しかし今は違う。みんな好きなものを見る。だからテレビしか見るものがなかった昔とは違い、それぞれ好きなものを見ていいのだ。これではいくらメディアで注目された人でも影響が国中に広がることは難しい。
また、現在情報が増え続け新しい話題がどんどん出ては消え、出ては消えている。世界中の情報が瞬時に伝わる時代だ。日本のプロ野球が盛り上がっててもすぐに話題は欧州サッカーになる。次から次へと新しい情報が入ってくるのである一人の人間が長く話題の中心にいることは困難だ。
今後は、仮に松本さん並の才能を持った人が現れても、国中を熱狂させるような影響は持たないだろう。みんな自分の好きなものを追い続ける。それぞれの好みは一致することはない。これは、みんなそれぞれ好きなことを追求できるという意味でいいが、昔のように国中のみんなが一緒になってワクワクするような状況がなくなるのは少し寂しい。個人的には日本を明るくする国中が熱狂するような英雄に出てきてほしいものだが。


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